流行性耳下腺炎(ムンプス)<感染症>の症状の現れ方

 2〜3週間の潜伏期ののち、片側あるいは両側の耳下腺を中心として、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の腫脹が起こります。圧痛や嚥下痛(えんげつう)を伴うことが多く、通常発熱を伴います。感染しても症状が現れない場合が30〜35%あるといわれています。
 合併症としては、症状が明らかであった患者さんの約10%が無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)を併発します。また、思春期以降の男性では約20〜30%に精巣炎(せいそうえん)を、女性では約7%で卵巣炎(らんそうえん)を起こすといわれています。
 重要な合併症のひとつとして難聴があり、最近の研究で、頻度は約1000人に1人といわれています。永続的な障害となるので注意が必要です。その他、膵炎(すいえん)や脳炎を合併することもあります。

流行性耳下腺炎(ムンプス)<感染症>の診断と治療の方法

 基本的に対症療法であり、合併症を併発した場合は入院して治療することが多くなります。集団生活に入る前にワクチンで予防しておくことが、現在とりうる最も有効な感染予防法です。