急性腎盂腎炎<感染症>の症状の現れ方

 主な症状は、悪寒(おかん)(寒気)、戦慄(せんりつ)(震え)、発熱、腰背部痛などで、急激に症状が現れます。感染して発症した腎臓の部位(肋骨下方の右あるいは左側腹部)を軽く叩くだけで痛みを訴えるのが特徴です。
 排尿痛や頻尿(ひんにょう)など膀胱炎の症状が先行する場合もあり、また、尿の混濁が肉眼でわかることもあります。吐き気や嘔吐などの消化器症状を伴うこともまれではありません。

急性腎盂腎炎<感染症>の診断と治療の方法

 原因は細菌感染であるため、治療は抗菌薬の服用が中心になります。
 比較的全身状態がよい軽症の場合は、適切な抗菌薬治療で症状はすみやかに改善します。治療の期間は通常1〜2週間で、治療を終了したあと、再発の有無を確認するために一定期間(約1〜2週間)をおいて尿検査を行います。治療中は安静と十分な水分補給が必要です。症状が改善しない場合は入院を考慮します。
 発熱の程度が強い、水分や食事が十分に摂取できないなど重症の場合は、入院のうえ抗菌薬の点滴治療を行います。発熱が治まれば、経口治療に変更可能です。
 なお、尿路基礎疾患が見つかった場合は、併せてその治療も必要です。尿路基礎疾患をそのまま放置すると、腎盂腎炎を繰り返す可能性が高くなります。腎盂腎炎の治療と同時に治療することもありますが、多くは炎症が治まってから治療を開始します。