クラミジア感染症<感染症>の症状の現れ方

 男性の尿道炎では1〜2週の潜伏期のあとに軽い排尿痛や漿液(しょうえき)性(さらさらした)の尿道分泌物が現れます。精巣上体炎は精巣上体の腫脹(しゅちょう)(はれ)、疼痛、発熱が現れます。
 女性のクラミジア感染症の症状は非特異的で、漿液性の帯下(たいげ)(おりもの)、不正性器出血、下腹部痛、膀胱炎(ぼうこうえん)のような症状などがあります。しかし、性別に関わらず無症候性感染といって症状がほとんど現れない患者さんも半数以上いるので、注意する必要があります。
 女性の場合は子宮頸管炎から上行性に感染を起こし、卵管炎、卵管周囲炎、骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)などによる不妊症(ふにんしょう)につながることもあります。男女とも健常成人のクラミジア保有率は3〜5%といわれています。

クラミジア感染症<感染症>の診断と治療の方法

 現在、抗菌薬が効かないクラミジアはほとんど報告されていないので、抗菌薬の適切な服用で治ります。クラミジアは独特の増殖様式をもっているので、抗菌薬は通常7日間の継続的な服用が必要です。症状が軽くなっても服用を中止すると無症候感染が持続することがあります。2004年からアジスロマイシン(ジスロマック)という抗菌薬が使用できるようになり、1回の服用で治療ができるようになりました。
 また、淋菌(りんきん)感染症などとの混合感染も多く、混合感染のある場合はそれぞれの感染症に適切な抗菌薬を投与する必要があります。