尖圭コンジローマ(男性)とはどんな感染症か

 尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス6型11型により引き起こされる性感染症で、このウイルスの16型、18型などは陰茎がんの発生と関連しています(女性では子宮頸がん)。

症状の現れ方

 男性では、亀頭(きとう)、冠状溝(かんじょうこう)、包皮(ほうひ)、肛門周囲、外尿道口に病変が生じることが多く、まれに尿道や膀胱に発生します。潜伏期間は1〜6カ月(平均3カ月)です。病変は痛みはなく、乳頭状や鶏冠状(けいかんじょう)(とさかのような)のいぼが増殖し、集まってみられたり、多発する傾向があります。接触により出血したり、感染を起こし、ただれたようになることもあります。

検査と診断

 尖圭コンジローマはその特徴的な外観から診断が容易ですが、確定診断には病理組織学的診断が必要です。可能であればヒトパピローマウイルスのDNA型を調べることが望ましいとされています。

治療の方法

 尖圭コンジローマには自然消失が認められることもありますが、原則的には何らかの治療が必要です。外科的治療と薬物治療がありますが、日本では外科的治療が中心です。近年、イミキモド(ベセルナ)クリームが発売されましたが、これは隔日で週に3回病変部に塗布するものです。コンジローマが消えるまでには時間がかかるため、16週間継続する必要があります。

尖圭コンジローマ(男性)に気づいたらどうする

 陰茎(いんけい)にできるほかの腫瘤(しゅりゅう)形成病変(いぼのようなかたまり)や陰茎がんと区別するため、泌尿器科を受診してください。いろいろな治療法を用いてもある程度再発することは予想されるので、長期間の経過観察が必要です。眼で見てわかるコンジローマがある時には感染性が高いと考えられるので、性行為は避けたほうがよいでしょう。