伝染性紅斑(リンゴ病)<感染症>の症状の現れ方

 10〜20日の潜伏期ののち、子どもでは通常、頬がリンゴのように真っ赤になり、その後手足にレース状の発疹が現れます。いったん消えた発疹が再び現れることもあります。成人では頬の紅斑を認めないことが多く、手足の発疹、全身倦怠感(けんたいかん)や関節炎症状だけの場合があり、風疹(ふうしん)と間違われることが多くあります。
 通常数日の経過で自然に治ります。発疹が現れるころにはもう感染力はほとんどなく、発疹出現前1週間くらいの感染力がいちばん高いといわれています。
 妊婦が感染すると胎児に感染し、重度の貧血から胎児死亡、流早産、胎児水腫(すいしゅ)を起こすことがあるため注意が必要です。また、慢性貧血の患者さんがかかると、重い症状を起こすことがあります。

伝染性紅斑(リンゴ病)<感染症>の診断と治療の方法

 通常は対症療法のみです。症状が現れた時はすでに感染力がほとんどないため、感染予防が困難な病気です。ワクチンもありません。免疫不全の患者さんや慢性貧血のある患者さんでは、発症時にγ(ガンマ)グロブリン製剤が投与されることがあります。妊婦が感染すると、20〜30%の割合で胎児に感染するといわれており、胎児の経過観察が必要になります。