伝染性単核(球)症<感染症>の症状の現れ方

 潜伏期間は、ほかのウイルスに比べると長く、30〜40日と考えられています。主な症状は発熱、頸部(けいぶ)(首)リンパ節の腫脹(はれ)、咽頭痛です。
 まず頭痛、熱感、悪寒(おかん)、発汗、食欲不振、倦怠感(けんたいかん)などの前駆症状が数日間続き、その後38℃以上の高熱が1〜2週間続きます。頸部リンパ節の腫脹は発症2週目ころから現れ、時に全身性のリンパ節腫脹もみられます。上咽頭のリンパ節腫大による鼻閉(びへい)もよく起こります。扁桃(へんとう)は発赤腫脹し、口蓋(こうがい)に出血性の粘膜疹が出て咽頭痛を訴えます。
 約3分の1の患者さんに、溶血連鎖球菌性(ようけつれんさきゅうきんせい)扁桃炎の合併が起こります。肝腫(かんしゅ)が10〜15%に、脾腫(ひしゅ)が約半数の患者さんに認められ、急激な腫脹のためにまれに脾臓の破裂を招くことがあります。

伝染性単核(球)症<感染症>の診断と治療の方法

 この病気に特別な治療法はなく、安静と対症療法が中心です。咽頭痛がひどい場合は、アセトアミノフェンなどを用います。症状が長引く場合は、ステロイドホルモン薬(体重1kgあたり0・5〜1mg)を用います。アシクロビル(ゾビラックス)などの抗ウイルス薬の有効性は証明されていません。
 一般的に予後は良好で、1〜3カ月で治ります。重症型には、血漿(けっしょう)交換療法や抗がん薬が用いられます。