ガス壊疽とはどんな感染症か

 土壌のなかにいる細菌が、主に外傷をきっかけに皮膚の筋層に達する場合と、糖尿病などの基礎疾患をもとに、大腸菌や連鎖球菌(れんさきゅうきん)などが筋層に進入して発症する場合の2通りがあります。
 どちらも、進入菌が増殖し、ガスを発生して筋肉が壊死(えし)に陥(おちい)り、かつ全身性の中毒症を起こします。

症状の現れ方

 病変は赤くなり、皮膚の下の部分にガスがたまり、はれあがります。上から触ると、雪を踏んだような感覚があることが特徴的です。分泌物は、肉汁様で量が多く、腐敗臭を伴います。

検査と診断

 X線の所見で、傷の周囲に多数のガス像を認めます。原因となる細菌を培養検査しますが、検出できない時もあります。

治療の方法

 病変部はガスのためはれあがるので、血液のめぐりが悪くならないように、わざと皮膚を切開して、はれを回避する減張(げんちょう)切開が必要です。傷口は開放状態で処置します。病変部そのものを切除するデブリードマンと呼ばれる外科処置も、必要に応じて行われています。
 また、原因となる菌の種類に合わせた抗菌薬を使います。
 発症の原因となった菌が酸素を好まない菌であれば、高圧酸素療法を行うこともあります。ただし、その有効性には議論があります。
 症状が体幹にせまっていく重症例では、早期の患肢切断が必要になることがあります。

ガス壊疽に気づいたらどうする

 医師の診断を受けることが必要です。診断に引き続き、切除などの処置が必要なので、外科のある病院か診療所を受診してください。