回帰熱<感染症>の症状の現れ方

 菌血症(きんけつしょう)による発熱期、および感染は持続しているものの菌血症を起こしていない状態(無熱期)を数回繰り返す、いわゆる回帰性の発熱が特徴です。治療を行わない場合の致死率は、病原体の種類や健康状態などによっても異なりますが、数%程度といわれています。

(1)発熱期
 感染後5〜10日をへて菌血症による頭痛、筋肉痛、関節痛、羞明(しゅうめい)(まぶしがること)、咳などを伴う発熱、悪寒(おかん)がみられます。またこの時、髄膜炎(ずいまくえん)、点状出血、紫斑、結膜炎(けつまくえん)、肝臓や脾臓(ひぞう)の腫大、黄疸(おうだん)がみられることもあります。発熱期が3〜7日続いたあと、いったん解熱し無熱期に移行します。

(2)無熱期
 無熱期では血中からは菌は検出されなくなります。発汗、倦怠感(けんたいかん)、時に低血圧症や斑点状の丘疹(きゅうしん)をみることもあります。この5〜7日後、再び発熱期に入るとされています。
 前記の症状以外で肝炎、心筋炎脳出血、脾臓腫脹(しゅちょう)(はれ)、大葉性肺炎(だいようせいはいえん)などがみられる場合もあります。

回帰熱<感染症>の診断と治療の方法

 回帰熱には抗生剤による治療が有効です。ダニ媒介性の回帰熱の場合は、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)、テトラサイクリンが用いられます。シラミ媒介性の回帰熱の場合は、テトラサイクリンとエリスロマイシン(アイロタイシン)の併用、もしくはドキシサイクリンが有効とされています。治療に伴いヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(抗生剤投与後に起こる、発熱、低血圧を主な症状とするショック)がみられることもあります。