敗血症<感染症>の症状の現れ方

 悪感・戦慄(ふるえ)を伴う発熱が最も主要な兆候ですが、重症の場合には逆に低体温になることもあります。心拍数や呼吸数の増加もみられ、血圧低下、意識障害を起こしショック状態となる場合もあります(敗血症性ショック)。
 また、重要臓器が障害されると呼吸不全腎不全・肝不全といった、いわゆる多臓器障害症候群(MODS)を併発することもあります。糖尿病がある人や高齢者は自覚症状が乏しいこともあるので注意が必要です。

敗血症<感染症>の診断と治療の方法

 強力な抗菌薬投与とともに、さまざまな支持療法が不可欠です。昇圧剤、補液、酸素投与などのほか、呼吸不全・肝不全・腎不全に対しては人工呼吸管理、持続的血液濾過透析(ろかとうせき)や血漿(けっしょう)交換などが必要になる場合もあります。
 DICを併発した場合には、蛋白分解酵素阻害薬やヘパリンを使用します。短期間の副腎皮質ホルモン薬が併用されることもあります。
 近年ではグラム陰性桿菌(かんきん)による敗血症において重要な役割を担うエンドトキシン(細菌毒)を吸着する方法など、新しい治療法が試みられています。
 敗血症は近年の抗菌薬の進歩によって治療成績が改善しましたが、治療が遅れたり合併症の程度によっては、致命的となる重篤な疾患であることに変わりありません。
 早期の診断と適切な抗菌薬の使用、各種合併症に対する支持療法が重要です。