外陰炎とはどんな感染症か

 外陰とは、性器の外側の部分(恥丘(ちきゅう)、大陰唇、小陰唇、陰核、外尿道口、腟前庭(ちつぜんてい)、会陰(えいん)など)の総称です。
 この外陰部に、細菌やウイルス、カビなどの病原体が感染したり、薬物などの化学物質、腟からの帯下(たいげ)(おりもの)などにより急性・慢性の炎症を引き起こした状態です。
 炎症は、前述のような外的な原因に体の抵抗力の低下が加わって発症します。糖尿病やアレルギーのある人は、とくになりやすい傾向があります。また、老人や子どものように外陰部の皮膚や粘膜が弱い人でも発症しやすくなります。

症状の現れ方

 外陰部の痛みやかゆみ、時には違和感が主体です。外陰部が発赤したり、はれたりもします。炎症が慢性化すると、皮膚や粘膜が白っぽくなり、がんこなかゆみが続きます。
 しばしば、前に解説した腟炎による帯下が刺激となって外陰炎を発症します。

検査と診断

 外陰部の所見に加え、外陰や腟分泌物中の病原体を検出するなどして原因をつきとめます。

治療の方法

 原因を探し、これを治すとともに、かゆみに対しては抗ヒスタミン薬やステロイドホルモン含有の軟膏やクリームを塗ります。また、高齢者のように外陰や腟粘膜の弱い場合は、ホルモン剤を投与して強化を図ります。

外陰炎に気づいたらどうする

 外陰部のかゆみは、いろいろな原因で起こります。2〜3日しても治らない時は産婦人科を受診しましょう。とくにがんこなかゆみが3カ月以上続く時は、外陰の硬化性苔癬(こうかせいたいせん)(外陰部の粘膜が白く硬くなる)や悪性病変も考えられるので、必ず医師に診てもらってください。