鉤虫症(十二指腸虫症)<感染症>の症状の現れ方

 鉤虫は感染後1〜2カ月で成熟し、小腸上部に寄生します。
 感染初期には幼虫が肺を通るため、喘鳴(ぜんめい)(呼吸する時に出るゼイゼイ・ヒューヒューという音)や乾いた咳(せき)が出ますが、おもな症状は貧血です。これは成虫が小腸粘膜にかみついていて、そこから毎日出血するからです。鉤虫の「鉤(こう)(かぎ)」は、粘膜にかみつくための歯を指しています。
 少数の寄生では目立った症状はありませんが、たくさんの虫が寄生していると、鉄欠乏性貧血の症状(動悸(どうき)、息切れ、めまいなど)が現れます。

鉤虫症(十二指腸虫症)<感染症>の診断と治療の方法

 少数寄生では症状もなく、反復感染しなければ自然に治りますが、診断がついたら駆虫薬(くちゅうやく)(コンバントリン)を内服すれば治ります。鉄欠乏の程度がひどい時は、鉄剤も内服します。