マラリア<感染症>の症状の現れ方

 感染した蚊に刺されて1〜数週間後に発熱、悪寒(おかん)、戦慄(せんりつ)(震え)とともに発症します。発熱に伴い、倦怠感(けんたいかん)、頭痛、関節痛、筋肉痛、悪心・嘔吐、腹痛、下痢などがみられることもあります。熱発作は数時間続いたあとに大量の発汗とともに解熱します。
 三日熱と卵形マラリアでは48時間ごとに、四日熱では72時間ごとに熱発作が起こるのが典型的とされますが、これらの熱発作のパターンは発病初期にはあまりはっきりしません。熱帯熱の場合は熱発作のパターンが不規則だったり、発熱がずっと続いたりします。
 熱帯熱では重症化すると致命的になることがあるので、すみやかに診断し、治療を始める必要があります。重症になると脳性マラリア、急性腎不全肺水腫(はいすいしゅ)、播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC)による出血傾向、重症貧血、代謝性アシドーシス、低血糖、血色素尿(けっしきそにょう)などといったさまざまな合併症を起こし、しばしば死に至ります。

マラリア<感染症>の診断と治療の方法

 マラリアは早期の適正な治療によりほとんどが治り、再発も防げます。熱帯熱以外のマラリアの急性期の治療には、一般にクロロキンが用いられます。クロロキンが入手できない場合はスルファドキシン・ピリメタミン合剤(ファンシダール)、メフロキンなどが用いられます。
 熱帯熱ではクロロキンやファンシダールへの耐性(薬が効かないこと)がよくみられるので、最初からメフロキン、あるいは経口キニーネとドキシサイクリンの併用療法や、アトバコン・プログアニル合剤による治療が有効であることが多いようです。それぞれの薬には禁忌・副作用があり、素人療法は危険です。