レプトスピラ症(ワイル病)<感染症>の症状の現れ方

 レプトスピラ症は急性の発熱性疾患です。臨床症状は軽症のものから、黄疸(おうだん)、腎不全などを主な症状とする重症型レプトスピラ症(ワイル病)まで多様です。黄疸、出血、眼結膜の充血、腎障害などの症状を示した場合では、ほかの細菌感染による多臓器不全、ウイルス肝炎などとともにワイル病にも注意が必要です。
 非重症型レプトスピラ症では、あらゆる発熱性の疾患が鑑別対象となりますが、海外の流行地域(東南アジア、中南米、インド、中国など)への渡航歴、病原体に汚染された水などとの接触機会があった場合は、レプトスピラ症も疑う必要があります。通常、ヒトからヒトへの感染はありません。

レプトスピラ症(ワイル病)<感染症>の診断と治療の方法

 軽、中度のレプトスピラ症の場合には、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)を7日間服用することがすすめられています。ワイル病(重症例)の場合は、ペニシリン系抗生剤(ペニシリンG、サワシリン)による治療が一般的です。
 回帰熱の場合と同様に、レプトスピラ感染症の治療にペニシリン系抗生剤が用いられた場合は、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(抗生剤投与後に起こる、発熱、低血圧を主症状とするショック)がみられることがあります。