水銀中毒<食中毒>の症状の現れ方

 メチル水銀は血液脳関門(けつえきのうかんもん)(血液と脳の間にある関所)を通過し、中枢神経系に影響を与えます。中毒の初期症状は、四肢末端や口唇周辺のしびれ感で始まり、進行すると手指のふるえ、歩行障害、求心性視野狭窄(きょうさく)などが現れます。
 一方、無機水銀は腎尿細管の壊死(えし)を引き起こします。急性中毒では、胃や腹部の激しい疼痛、嘔吐、血性の下痢などの消化器系症状が現れ、重い場合には腎障害に進みます。

水銀中毒<食中毒>の診断と治療の方法

 急性中毒では、キレート剤や樹脂を用いて排泄を促します。メチル水銀の慢性中毒で中枢神経系に障害が出てしまうと、治療は困難です。まずはメチル水銀含有食品の摂取を中止します。