パラコート中毒、ジクワット中毒<中毒と環境因子による病気>の症状の現れ方

 服毒すると、混入されている催吐剤のために着色された青緑色の液体を吐きます。口腔内粘膜のびらん、着色がみられ、時に声がかれたと訴えます。服用1〜数日後に肝機能・腎機能障害が現れます。
 最重症の場合はショック(蒼白、血圧低下など)、肺水腫(はいすいしゅ)から早期に死に至りますが、最小致死量程度の服毒の場合では、長期間生存したのち(時には数カ月生存後)、肺線維症により死亡します。このような場合では、肝機能障害や腎機能障害はいったん改善するので、肺障害以外は可逆性(元にもどる)といえます。

パラコート中毒、ジクワット中毒<中毒と環境因子による病気>の診断と治療の方法

 血中濃度がプラウドフットの生命曲線をはるかに超えた場合には、治療をしないことを提唱している報告が多くみられます。血中濃度から救命の可能性があると思われる場合や、血中濃度を測定できなくても推定服毒量が50ml以下の場合は、いわゆるボーダーラインと考えて積極的な治療を行います。
 治療はパラコート単剤でもジクワットとの合剤でも同じで、解毒剤はないので、徹底的な胃洗浄、小腸洗浄を行います。
 血液浄化療法のひとつである血液吸着は、分布容量から考えて極めて効率が悪いのですが、ほかに有効な治療法がないので、行われることが多くなります。そのほか、ステロイド薬のパルス療法(大量使用)、グルタチオン、活性酸素の消去剤であるビタミンEなどが併用されることもあります。