急性アルコール中毒<中毒と環境因子による病気>の症状の現れ方

 症状は、個人差はあるものの、主に血中アルコール濃度によります(表13)。血中アルコール濃度は、飲んだ量・速さのほか、肝機能などの体の状態や、すでに述べた遺伝的性質などによって決まります。

急性アルコール中毒<中毒と環境因子による病気>の診断と治療の方法

 軽症例は、体温を保つように注意しながら観察することで、自然に回復します。
 重症例で昏睡の場合には、気管内挿管を行い、必要に応じて人工呼吸を行います。鼻から胃に管を挿入して、大量の微温湯で胃を洗浄して胃のなかのアルコールを取り除き、同時に下剤を投与します。また、輸液によってアルコールの排泄を促進させますが、血液透析が必要になることもあります。
 そのほか、症状・程度に応じて、脱水、低体温、低血圧、低血糖、呼吸抑制、代謝性アシドーシス、興奮・不安などの対処を行います。また、嘔吐による窒息(ちっそく)に注意します。