過敏性肺炎<アレルギー疾患>の症状の現れ方

 原因物質(抗原)の吸入量や時間などによって症状は違います。呼吸器症状と全身症状に分けられます。呼吸器症状では、咳(せき)、痰、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛などです。
 急性型の多くは大量の抗原を吸入したのち、4〜8時間で症状を現します。悪寒(おかん)、発熱、倦怠感(けんたいかん)などの全身症状とともに、咳(乾性が多い)や呼吸困難などの呼吸器症状が出ます。重症ではチアノーゼ、血痰、胸痛のほかに、動悸(どうき)や胸がしめつけられるような感じなどもあります。
 症状は数時間〜十数時間続き、さらに断続的に現れますが、抗原を取り除くと数時間〜数日以内に治ります。急性の発作を繰り返すと、食欲不振や体重の減少が目立ってきて慢性型へ移行することもあります。
 亜急性(あきゅうせい)型は、比較的少量の抗原に長期間さらされる結果、症状が潜在的で慢性の咳、徐々に強まる呼吸困難などによって発病してきます。
 慢性型は、数カ月〜数年かけて病変が形成されるもので、抗原を少しずつ長期間吸入して起こります。軽い咳や運動時の息切れ、疲れやすさや体重減少などが徐々に進行してきます。肺の線維化も認められるようになります。軽症例では、微熱や無熱例も多くみられます。
 抗原吸入の多くは日中の労働や作業と関わりがあります。慢性型の経過をたどるのは、夏型過敏性肺炎、空調肺炎、インコ飼病に多く、農夫肺や鳩飼病では、急性・慢性の両方がみられます。

過敏性肺炎<アレルギー疾患>の診断と治療の方法

 根本的に治療するには、環境を変えるか抗原から離れるしかありません。対症療法としては、ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)が有効です。重症例には酸素吸入、鎮咳薬(ちんがいやく)などが併用されますが、鎮咳薬はあまり効果が期待できません。