職業性アレルギー<アレルギー疾患>の症状の現れ方

 くしゃみ、水様鼻汁、鼻閉が3主徴です。喘息の場合と同様で、職場集積性があり、作業との因果関係が認められます。就業から発病までの感作(かんさ)期間は抗原の量、質、アトピー素因などが関連します(米スギなどでは3年2カ月と報告されている)。刺激物質であれば、就業当初から症状が現れることもあります。
 多くの場合、アレルギー性接触皮膚炎の形をとります。部位としては手が圧倒的に多く(90%)、ついで顔が多くみられます。抗原物質に接触後、皮膚が赤くなる紅斑に始まり、丘疹(きゅうしん)、小さな水疱(すいほう)、あるいはびらん(皮膚のただれ)などを経過して、最終的には落屑(らくせつ)となって治癒に向かいます。
 職業性の場合は、抗原物質との接触が頻回で長期にわたることが多いので、慢性化することが少なくありません。

職業性アレルギー<アレルギー疾患>の診断と治療の方法

 対象療法として抗ヒスタミン薬、吸入ステロイド薬が用いられます。また、抗アレルギー薬も有用です。抗原が明確な場合ではアレルゲン免疫療法(減感作療法)も有効性が高く、予防に関しては喘息とほぼ同じです。
 抗原物質の証明として、パッチテスト(貼布(ちょうふ)試験)、光パッチテスト(光貼付試験)を行います。
 治療は抗原物質との接触を避けることが重要です。保護用手袋の使用を心がけ、局所的にはステロイドを含んだ軟膏を使用します。ただし、顔面にはフッ素を含んだステロイドは使ってはいけません。全身的には抗ヒスタミン薬、消炎薬が使われます。急性炎症症状が全身に及んだ時は、ステロイドの内服を行います。