アナフィラキシーショック<アレルギー疾患>の症状の現れ方

 アナフィラキシーショックは基本的には、血管が拡張し血漿(けっしょう)成分がもれ出ることによります。それに加えて、他のショックと異なり、気道の平滑筋(へいかつきん)が収縮したり気道のむくみを起こしたり、分泌物が増加することによる閉塞、血管運動性のむくみ、じんま疹などのI型アレルギーの症状が現れます。

(1)初期症状あるいは自覚症状
 前駆症状は、口内異常感、口唇のしびれ、のどが詰まった感じ、嚥下(えんげ)困難感、両手足末端のしびれ、心悸亢進、悪心(おしん)、耳鳴、めまい、胸部不快感、目の前が暗くなった感じ、虚脱感(きょだつかん)、四肢の冷感、腹痛、尿意、便意などです。

(2)他覚症状
 初期の他覚症状としては、くしゃみ、反射性咳(せき)発作、約半数に皮膚紅潮、じんま疹、まぶたや口唇のむくみなどが認められます。さらに急激な血圧低下、循環不全に伴う意識障害、あるいは気道が狭くなることによる呼吸困難、チアノーゼが現れます。時に、気道狭窄(きょうさく)による窒息(ちっそく)が主症状となることもあります。

アナフィラキシーショック<アレルギー疾患>の診断と治療の方法

 アナフィラキシーショックは発症が非常に急激で、かつ気道の閉塞を伴います。それによる死亡は初期の1〜2時間に起こり、多くは喉頭のむくみや不整脈による心停止などが原因です。さらに重篤な酸素欠乏症と血圧低下によっても起こります。したがって、治療の目的は呼吸と循環を緊急に改善することです。
 まずは気道の確保と酸素吸入が重要で、それから輸液および薬剤を投与するための静脈確保が行われます。