リウマチ熱<膠原病と原因不明の全身疾患>の症状の現れ方

 39度前後の高熱とともに、強い関節痛(70%)が膝、足、肘、手首などの大きな関節でみられます。ある部位の痛みは通常1日で消失しますが、次の日には別の関節が痛み始めるので、まるで関節痛が移動しているよう感じられます(移動性関節炎(いどうせいかんせつえん))。
 心炎(50〜60%)は初め無症状ですが、心臓の弁が障害されるにつれて、次第にむくみや倦怠感(けんたいかん)、頻脈などの心不全症状が現れます。
 皮膚には輪状の紅斑(こうはん)(10〜20%)や、皮下に小さなしこり(3〜5%)がみられますが、痛みやかゆみはありません。
 発熱がおさまったあと、約5%に手足が勝手に動き出すことがあります(不随意運動)。その様子から舞踏病(ぶとうびょう)と呼ばれ、緊張すると不随意運動は激しくなり、寝ている時には消失します。また、情緒も不安定になり、行儀や言葉が乱暴になるなどの異常行動がみられることもあります。

リウマチ熱<膠原病と原因不明の全身疾患>の診断と治療の方法

 まず原因となっている溶連菌に対し、ペニシリン(抗生剤)を使います。
 発熱や関節痛に対してはアスピリンが劇的に効きますが、心炎や舞踏病に対してはステロイドを併用します。
 リウマチ熱を発症した子どもは、その後も溶連菌感染症にかかりやすいのが特徴です。もし、溶連菌に再感染すれば、その3分の1はリウマチ熱を再発し、心炎による弁膜障害がある子どもでは、弁膜症はさらに悪化します。
 そこで、リウマチ熱の再発を予防するためにペニシリンの予防内服が行われています。その期間は、心炎がない場合では発症から5年間または18歳まで、心炎を起こしても弁膜症を残さなかった場合は20歳まで、心弁膜症を残した場合は30歳、できれば一生継続することになっています。予防内服を続けている限り80〜90%は再発を防ぐことができますが、もし予防内服しないと、その20〜50%が再発すると報告されています。