線維筋痛症<膠原病と原因不明の全身疾患>の症状の現れ方

 体のある部位に思い当たる原因もなく、しつこい痛みから始まり、やがてその痛みが体のあちらこちらに広がると同時に、激しい疲労感、落ち込んだ気分、不安感、口や目の渇き、頭痛・頭重感や不眠、めまい、下痢や便秘、しびれ、関節痛、全身のこわばりなど多彩な症状を伴って、病気として典型的となります。また、他の病気(リウマチなど)に付随して起こってくることもあります。

線維筋痛症<膠原病と原因不明の全身疾患>の診断と治療の方法

 治療で重要なことは、確実な診断と病気を理解し、受け入れることです。欧米ではこの病気は古くから知られており、さまざまな薬物療法と非薬物療法が行われてきました。
 根拠に基づく医療(EBM)の観点から、薬物療法では各種抗うつ薬と新型抗てんかん薬(抗けいれん薬)が確実な効果が得られます。これら薬剤は、うつ病てんかん治療を期待するものでなく、神経障害性疼痛に有効だからです。
 その他に抗不安薬、睡眠調整薬も併用されますが、日本ではノイロトロピンが基礎薬物として用られます。しかし、通常の鎮痛薬(非ステロイド系抗炎症薬など)は無効で、麻薬などは限界があるとされています。
 非薬物療法では、精神療法としての認知行動療法と有酸素運動(エアロビック運動)が有効ですが、その他、鍼灸(しんきゅう)、ヨガ、気功、マッサージなどは確実に有効かどうかは見解は一定していません。