口腔・歯・食道について

口腔(こうくう)…口は上唇(じょうしん)、下唇(かしん)(口唇)と頬に囲まれ、その内腔を口腔といいます。口腔内には、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の大唾液腺と、口唇や頬、舌などの粘膜組織に分布するたくさんの小唾液(だえき)腺の導管が開口しています。

口腔内に取り込まれた食物は、上下の歯と下顎の運動によって細かく噛み砕かれ(咀嚼(そしゃく))、唾液とよく混ぜ合わされて飲み下されやすい形になり、咽頭、食道を通過し、胃へ達します。

…歯は、上顎骨(じょうがくこつ)と下顎骨(かがくこつ)の歯槽突起(しそうとっき)に生えますが、歯槽突起は粘膜におおわれています。

歯冠、歯頸(しけい)、歯根の部位からなり、中心部には歯髄腔があります。歯の構成は、特殊な骨組織であるエナメル質、ゾウゲ質、セメント質からなっていますが、エナメル質は体内で最も硬い部分です。

食道…食道は、咽頭に続き、背柱(せきちゅう)の前面で気管と心臓の後ろを下行し、胃の噴門(ふんもん)までの約25㎝ほどの管状の器官です。途中に3カ所の狭窄(きょうさく)部があり、誤飲(ごいん)された異物が停留しやすくなっています。食道壁は粘膜、筋層、外膜よりなっています。