必要な検査と疑われる病気

 体がだるい時には、まず熱を測ってください。体温は1日の時間帯で変化するので、朝と夕方に測定してください。熱があれば、「急に高熱が出た」または「微熱が続く」の項目を参照してください。

 熱がない場合は、食欲はあるか、体重の減少はないかが参考になります。

 熱がなく、食欲があって、体がだるい時には、糖尿病と甲状腺機能亢進症を疑います。いずれも血液検査で診断できるので、病院を受診してください。

 糖尿病では「体がだるい」以外に「のどが渇く」「トイレが近い」などの症状が現れます。甲状腺機能亢進症では「体重が減少する」「少し動くと動悸がする」「汗をかく」などの症状があります。

 血液検査で問題がなければ、しばらく様子をみても大丈夫だと考えます。ただし週に一度は体重を測定して、体重の減少が続くようなら再受診してください。

 熱がなく、食欲がない場合は、貧血、脱水、消化器の疾患、心不全、肝障害、腎不全、うつなど広範な病気が考えられます。

 病院を受診して、血液検査や心電図・X線検査を受けてください。この際、以前の健康診断の結果があると参考になるので、ぜひ持参してください。

 検査の結果、内科の病気が考えにくい場合は、うつを考えます。うつ病は高齢者でよくみられます。最近は副作用の少ない薬があるので、まずはかかりつけ医と相談してください。

 ただし、うつ病の背後に甲状腺機能低下症、悪性腫瘍、認知症などの内科的な病気が隠れていることがあるので、うつの治療で元気になっても、定期的な健康診断は必要です。

家庭での対処のしかた

 体がだるい時には必ず病院で検査をして、異常があるかないかをチェックしてもらってください。そして医師に治療が必要か、様子をみるのかを判断してもらいます。いずれの場合も、定期的に病院を受診することをすすめます。

(執筆者:服部 明徳