必要な検査と疑われる病気

 夜に急に高熱が出た時には、まず全身の状態をみます。ぐったりしている、嘔吐して食事がとれない、呼吸が苦しそうといった時には、すぐ救急外来を受診してください。腹痛がある時も様子をみていないで、救急外来にかかったほうがよいと考えます。

 状態が比較的安定していて腹痛がなければ、翌日に病院を受診してください。感染が疑われる時には抗生剤が処方されます。

 咳やむせることがあれば、気管支炎か肺炎を疑います。トイレが近いようならば膀胱炎が考えられます。抗生剤が効けば2〜3日で熱は下がるので、この間はスポーツドリンクなどで水分の補給を心がけてください。ただし、糖尿病の人はスポーツドリンクでは血糖が上昇することがあり、注意が必要なので、かかりつけ医に相談してください。

 2〜3日たってもよくならない時は、感染症以外の病気を考えたり、病原体(細菌など)が強いため抗生剤を点滴で投与する必要があるかもしれないので、再度受診してください。

 全身、とくに首の痛みが強く歩けない時には、リウマチ性多発筋痛症を考えます。また、膝などの関節が熱をもってはれている時は、偽痛風を考えます。いずれも、感染症以外で高熱を出す、高齢者に特有の病気です。これらは抗生剤の投与ではよくならないので、病院を受診し検査を受けてください。

 繰り返し高熱を出す時には、その原因を調べます。「むせ」から誤嚥性肺炎を繰り返していたり、尿の出が悪くて膀胱炎を繰り返しているのかもしれません。血液の病気(悪性リンパ腫など)も考えられます。高熱の治療だけでなく、その原因となる病気を治さなければいけません。

(執筆者:服部 明徳