どのような状態か

 外来で診察していると、「夕方に足のむくみがひどくなり、朝には良くなっている」と話される患者さんがよくいらっしゃいます。むくみは「血管の外に水分が出ている」状態です。水ですから、重力によって徐々に体の低い場所に移動します。そこで、足のむくみは寝ている間に背中などの胴体のほうに移動するので、朝には良くなったようにみえるのです。

 むくみがあるかないかを調べるには、体重を測るとよいでしょう。むくむと体重が1〜2週間で2〜3kg増加します。朝に良くなると言っている人も、たいてい朝と夕方との体重はほとんど変わりません。一般的に、むくみは治療をしない限り、急に良くはなりません。

家庭での対処のしかた

 むくみがひどくなると、胸に水がたまり(胸水)、呼吸が苦しくなります。まず、階段の昇り降りや長く歩いた時に息切れがひどくなります。胸水がさらにたまると、夜に横になると苦しくなり、座って一夜を過ごすことになります。

 むくみがあって呼吸が苦しくなるようなら、すぐに病院を受診してください。病院ではX線検査で胸水の有無を調べ、心電図で心臓の異常がないかを調べます。血液検査では肝臓や腎臓の状態を調べます。甲状腺機能低下症から、むくむこともあります。

 呼吸困難がなくても、両足にむくみがある時には病院を受診してください。血液検査などで原因を調べる必要があります。

 片方だけのむくみの場合、むくんでいる手足に痛みがあったり、赤くはれているような時は、病院を受診してください。細菌などが侵入したか、静脈に血栓ができている場合があります。治療をしないと悪化するので、病院で検査のうえ、治療を受けてください。

 片方のむくみで、痛みがないのであれば様子をみてください。じんま疹や血圧の薬の影響で手足の一部がはれることがあります。数日たっても良くならなければ、病院で原因を調べてもらってください。

(執筆者:服部 明徳