どのような状態か

 めまいには、回転性めまい(天井がぐるぐる回る、小舟のように床が揺れる)、失神の前兆(気が遠くなる、目の前が暗くなる)、体の不安定性(体がよろめく、まっすぐ歩けない)、その他(何となくふらふらする)があります。

 それぞれ考えられる原因は異なりますが、若年者では情緒障害や心身症に関連することが多く、高齢者では脳血管障害や前庭機能障害などの疾患による場合が多い傾向があります。

必要な検査と疑われる病気

 脳梗塞や脳出血などの脳血管障害では、めまいと同時に、ものが二重に見える、ろれつが回らない、手足がしびれるなどの神経症候が生じることが特徴です。純粋にめまいだけの場合には、脳血管障害は否定的です。頭部CTやMRIなどの画像検査が必須です。

 メニエール病などの前庭機能障害では、耳鳴りや難聴を伴うことが多いのですが、前庭神経炎では聴覚の異常は伴いません。高齢者でよくみられる良性発作性頭位性めまいでは、頭部を特定の方向に動かした時に突然強いめまいが生じます。これらの疾患は、耳鼻科で前庭機能検査などによって診断されます。

 失神や起立性低血圧が疑われる時には、ホルター心電図などの循環器系の検査が必要です。

家庭での対処のしかた

 めまいが突然生じた場合には、すみやかに受診する必要があります。慢性的なめまいでは、めまいの頻度やめまいが生じた状況などを記録しておくとよいでしょう。

 高齢者では薬物がめまいの原因になっていることも少なくないので、服薬の記録も必要です。アスピリン、抗けいれん薬、降圧薬、アルコール、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、筋弛緩薬などが、めまいの原因になります。

(執筆者:飯島 節