どのような状態か

 顔が「はれぼったい」「むくんでいる」ということは、通常は体の外に排出されてしまう液体成分が、体の細胞と細胞の間(細胞間隙または組織間隙)にたまっているということです。

 顔のなかでも、眼のまわりは組織間隙がまばらになっているので液体成分がたまりやすく、腎炎の時によくみられます。また、アルコールを飲んだあとなどには、血管の透過性が高まるためか、眼のまわりがはれぼったい状態になります。

疑われる病気

 組織間隙に水分がたまる状態は、体のどこにでも起こります。表2に示したように、主として顔にみられれば腎炎、手足にみられれば心臓病の進んだ場合といわれていますが、必ずしもそうとは限りません。腎炎でも足にむくみが、心臓病でも顔にむくみがみられることも少なくありません。

 また、腎疾患やネフローゼ症候群(尿に蛋白が出て、血中アルブミンが低下し、コレステロールが高くなる)では全身がむくみます。そのほか、全身性のむくみを起こさせる疾患としては、肝硬変が進んだ場合や甲状腺機能低下症があり、とくに高齢者の場合には悪性腫瘍(がん)、食事摂取不十分によるもの、ある種の薬剤(ニフェジピン、グリチルリチン、ステロイドホルモン)によるものなどがあります。

 女性では、こういった各種の原因がない、原因不明のむくみもみられます。

家庭での対処のしかた

 高齢者の顔がはれぼったい場合、診察や諸検査により腎臓や、心臓の病気がないことを確かめることが重要です。かかりつけ医に相談のうえ、内科専門医の診察を受けてください。

(執筆者:阿曽 佳郎