5分間または10分間など決まった時間歩くと、腰や脚が痛くなり、少し休むとまた歩けるようになることを間欠性跛行といいます。息が苦しくなったり、全体に疲れてきたり、筋肉疲れで歩けなくなるのと違って、数分間休むとまた元のように歩けるのが特徴です。

 間欠性跛行の原因には2つあり、ひとつが腰部脊柱管狭窄症、もうひとつが閉塞性動脈硬化症です。前者が神経の問題、後者は血流の問題です。

(1)腰部脊柱管狭窄症

 腰椎の変形などで神経の通り道である脊柱管が狭くなり、脊髄からつながる神経の束である馬尾神経が圧迫される病気です。神経が圧迫されていることにより、脚の痛みや筋力低下、知覚の鈍さなどが症状として起こります。間欠性跛行はこの病気の典型的な症状で、馬尾性間欠性跛行と呼んでいます。

 歩いていて痛んでくる部位は、神経が圧迫される部位に応じて決まります。片側の下肢だけが痛む、または両側とも痛んでもどちらかの痛み方が強いことが多いですが、左右対称の痛みが出ることもあります。

(2)閉塞性動脈硬化症

 動脈硬化が進み、手や足の血流が悪くなる病気です。この病気は冷感などが初発症状ですが、次第に歩いているうちにふくらはぎが痛くなってきて歩き続けられなくなってしまうものの、少し休むと再び歩けるという間欠性跛行の症状が出るようになります。この場合を、血管性間欠性跛行と呼んでいます。片側がとくに痛む場合と、両側が同じように痛む場合とがあります。

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 足のしびれや知覚の低下、筋力低下が伴えば、馬尾性間欠性跛行の可能性が高いので整形外科にかかってください。また、そうした神経の症状がない場合は、血管性間欠性跛行が疑われるので整形外科または血管外科にかかってください。

(執筆者:石橋 英明