そくかんせつだっきゅうこっせつ足関節脱臼骨折

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整形外科
初診に適した科

足関節脱臼骨折とはどんな外傷か

 足首の骨(外果(がいか)は腓骨下端(ひこつかたん)、内果(ないか)は脛骨下端内側(けいこつかたんないそく)、後果(こうか)は脛骨下端後側(けいこつかたんこうそく))が折れ、間にはさまっていた骨(距骨(きょこつ))が外れる、スポーツや事故に多いけがです(図54)。
 外れたまま固まると(変形治癒(へんけいちゆ)骨折)、関節のすり合わせが悪くなり(遺残脱臼(いざんだっきゅう))、将来、関節の軟骨が片減りして(変形性足関節症(へんけいせいそくかんせつしょう))、痛くて動きが悪くなり歩けなくなります。軟骨がなくなってからでは、手術で関節を固めて動かなくする(関節固定術)しか方法がなくなるので、正確に骨をもどし(整復)、早くから関節を動かす訓練ができるように、しっかりと固定しなければなりません。そのために、ずれが大きいと手術で整復し、ネジや金属の板(プレート)で止めることになります。

原因は何か

 足を踏み違えたり、穴に足をとられたり、階段や高い所から落ちたりして、足を内側にひねり(内返し)、足の甲の外側に全体重をかけることによって起こります。また反対に、足を外側にひねって(外返し)起こることもあります。

症状の現れ方

 足関節が脱臼骨折を起こすと、痛くて動かせず、足を着いて体重をかけることができなくなります。無理をして動かしたり体重をかけたりすると、激痛が走ります。みるみるうちに足首がはれてきて、赤くなり、熱をもってきます。
 時間とともにはれが強くなり、皮膚はてらてらして、最後には水ぶくれ(水疱(すいほう))になり、これが破れるとなかから淡黄色の滲出液(しんしゅつえき)が出てきます。
 骨折がひどいと骨片の端が皮膚を突き破って外に出て(開放性骨折)、出血することもあります。はれがあまりに強くなると血の巡りが悪くなり、悪循環を起こし、血の流れが止まって筋肉や神経が死んでしまう(阻血性壊死(そけつせいえし))ことがあります。

治療の方法

 治療で最も大切なのは、それ以上悪くしないことです。足に体重をかけたり動かしたりすると骨のずれがひどくなり、しなくてもよいはずの手術が必要になります。はれや内出血で手術がやりにくくなり、血行や神経が侵され、治りが悪く後遺障害を残しやすくなりますから、足を固定し、足に体重をかけないようにして病院に運ばなければなりません。
 骨折、脱臼というと、骨つぎ、接骨院と考える人もいますが、足関節の脱臼骨折は後遺症を残しやすいので、とりあえずの応急処置以外は、整形外科で治療しなければなりません。
 骨折や脱臼の有無は診察だけで診断できますが、手術の必要性はX線写真をとって骨折型や脱臼、ずれの程度で判断します。外果のずれが2mm以下ならギプス、3mm以上なら手術という基準が一般的ですが、年齢、職業、スポーツをするかしないかなどで変わります。
 足関節脱臼骨折の治療は、早くから動かし、体重をかけるのは遅めに、がコツです。骨が付くには6週間かかりますが、ギプスでの固定は3週間程度にとどめ、その後は取り外しのできる固定装具に変えて、関節の運動を開始します。
 手術でしっかり固定できれば、術後すぐに関節の運動を開始してもかまいませんが、傷が落ち着いて痛みが減るまでの1週間程度はギプスで固定してもよいでしょう。
 X線写真で骨が付いたことを確認したら、体重をかけた運動を開始します。最初はプールのなかで歩く練習から始めるのが理想的です。

(執筆者:井口 傑

※初診に適した科を掲載しています。なお病院・診療所によって診療科目の区分は異なりますので、受診の際はよくご確認ください。

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