がくへんけいしょう顎変形症
- 【歯科口腔外科】【矯正歯科】
- 初診に適した科
顎変形症とはどんな病気か
上顎骨(じょうがくこつ)(上あご)または下顎骨(かがくこつ)(下あご)のどちらか、または両方の骨格的な位置や形態の異常によって、顔貌の変形や咬合(こうごう)(噛み合わせ)の異常を認める状態を顎変形症と呼びます。
日本人には、下顎前突症(かがくぜんとつしょう)(受け口)が最も多いのですが、逆に上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)(出っ歯)といって上顎骨が前に出すぎていたり、顔やあごがゆがんでいるなど、その病態は多彩です。
原因は何か
先天性の場合もありますが、多くは顎骨(あごの骨)の発育異常によります。いずれにしても、遺伝的要因が関与することは間違いないと思われますが、舌の悪習癖(いつも前歯の間に舌をはさんでいたり、下の前歯をいつも押しているなど)や食事の際の前噛みの癖など後天的な要因も無視できません。
また、外傷やあごにできた腫瘍(がんなど)の手術の後遺症による場合や、脳下垂体の異常で成長ホルモンが過剰に分泌されて起こる巨人症や末端肥大症よる場合もあります。
症状の現れ方
顎骨、とくに下顎骨の発育は、おおよそ身長の伸びに連動します。したがって、12〜15歳ころからの成長期を迎えると、幼少時には目立たなかった下顎の突出感やあごのゆがみが顕著になってきます。顎骨の発育は、女子で16〜18歳、男子で18〜20歳ころには停止しますが、変形は自然に治ることはありません。
検査と診断
歯の噛み合わせとX線写真による分析によって診断します。変形が著しい場合はCT検査を追加することもあります。
治療の方法
ほとんどの場合、顎矯正手術が必要となります。手術前に1〜2年程度の歯列矯正(術前矯正)を行い、手術で顎骨を正しい位置に動かし、噛み合わせと顔貌の修正を行います。術後にも、数カ月間かけて噛み合わせの微調整を行います。手術は全身麻酔で行い、入院期間は、術式によりますが7〜14日程度です。
なお、顎矯正手術を要する顎変形症と診断された場合には、矯正治療を含めて健康保険が適用されます。
顎変形症に気づいたらどうする
矯正歯科医か口腔外科専門医を受診してください。
(執筆者:濱田 良樹)
※初診に適した科を掲載しています。なお病院・診療所によって診療科目の区分は異なりますので、受診の際はよくご確認ください。
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