いんとうがん咽頭がん

優良な非公開求人が多数あります。
gooヘルスケア×ナースフル 看護士の求人情報をしらべる
耳鼻咽喉科
初診に適した科

咽頭がんとはどんな病気か

 咽頭がんは上咽頭(じょういんとう)がん、中咽頭(ちゅういんとう)がん、下咽頭(かいんとう)がんとに分かれます。解剖学的には上咽頭は鼻の突き当たりで、上方は頭蓋骨、上外側は眼があり、外側には耳管咽頭孔(じかんいんとうこう)があり、前方は鼻腔になります。上咽頭がんでは頸部(けいぶ)リンパ節転移も多く、多様な症状を示します。
 中咽頭は上咽頭の下方で軟口蓋(なんこうがい)の高さで区切られます。中咽頭には扁桃腺(へんとうせん)があり、前壁は舌根部(ぜっこんぶ)(舌の付け根の部分)です。中咽頭がんでは扁桃肥大と間違えられることもあります。また中咽頭には悪性リンパ腫もしばしばみられます。
 下咽頭は中咽頭の下方で、食道入口部までが範囲です。下咽頭の前方には喉頭(こうとう)があります(図11)。
 中咽頭がんや下咽頭がんでは、食道がんとの重複がんが多いのが特徴です。

原因は何か

 上咽頭がんではEBウイルスの関与がいわれています。
 中咽頭がんや下咽頭がんではアルコールやたばこ、食物、環境因子などと因果関係があるとも報告されています。
 近年、咽頭がんでは、パピローマウイルスの関与が注目されています。

症状の現れ方


(1)上咽頭がん

 頸部腫瘤(けいぶしゅりゅう)と耳症状が最も多い症状です。耳症状としては詰まる感じや聞こえが悪いなどがあり、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)と診断されている場合があります。そのほかに、物が重なって見える眼の症状、鼻出血鼻閉などの鼻症状、がんこな頭痛などいろいろな症状があります。
(2)中咽頭がん
 咽頭痛や嚥下痛(えんげつう)、のどのはれた感じなどが多くみられる症状です。頸部リンパ節腫大もあります。
(3)下咽頭がん
 のどが詰まった感じや咽頭の違和感に始まり、嚥下痛、咽頭痛、声のかすれなどの症状が出ます。進行すると食事が通らなくなります。頸部リンパ節腫大もあります。

検査と診断


(1)上咽頭がん

 鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)検査で直接がんを観察します。CTやMRIで腫瘍の周囲組織への広がりや浸潤(しんじゅん)の有無を検査します。遠隔転移が多いので肺転移や全身への転移を調べるため、肺CTやPET(ポジトロン放出断層撮影)などが行われます。
(2)中咽頭がん
 直接観察ができるので視診と触診が重要です。CT、MRIもがんの範囲やリンパ節転移を診断するのに有用です。
(3)下咽頭がん
 直接肉眼的に見ることはできないので、内視鏡検査による観察が必要です。そのほかに食道造影検査、CT、MRIなどを行います。最近ではNBI(狭域帯)内視鏡が有用です。表在がんなど小さいがんも容易に見つけることができます。食道の観察にも用いられています。食道がんとの重複がんを調べるためには、上部消化管ファイバースコープ(内視鏡)検査が必要です。

治療の方法


(1)上咽頭がん

 放射線治療と抗がん薬治療(化学療法)を組み合わせて行うのが一般的で、手術が第一選択になることはありません。放射線治療後に補助化学療法を行う方法や放射線照射に抗がん薬を同時に併用して行う方法、全身的に抗がん薬治療を行い、そのあとに局所の上咽頭を中心に放射線を照射する方法などがありますが、抗がん薬同時併用放射線照射が主流です。
 放射線治療と化学療法の2つを組み合わせることにより、治療成績は著しく向上しています。最近ではIMRT(強度変調放射線治療)により口腔乾燥を軽くすることができます。
(2)中咽頭がん
 I期やII期のがんでは放射線治療となります。外照射では治療後の唾液腺の分泌障害による口腔乾燥症が問題となります。また小さいがんでは、口腔内の変形は残りますが、切除もよい治療法です。
 一方、III期、IV期の進行がんでは手術治療になり、その場合には再建手術も必要になります。軟口蓋を大きく切除したり、舌根部を大きく切除した場合には嚥下機能障害が術後に生じる場合があるため、嚥下障害に対する手術が必要になります。また舌根がんが下方に進行している場合には、喉頭も合併切除します。
(3)下咽頭がん
 手術治療が第一選択となります。初診時にすでに進行がんになっていることが多いので、咽頭喉頭食道摘出術という下咽頭とともに喉頭を摘出する手術を行い、空腸(くうちょう)などを用いた遊離皮弁(ゆうりひべん)や大胸筋皮弁(だいきょうきんひべん)などで下咽頭を再建します。その場合、喉頭がんと同様に喉頭も全摘するので、永久気管孔となり音声機能を失います。
 最近では、限局した下咽頭がんでは、がんを部分的に切除して喉頭を温存し再建する方法や、表在がんでは内視鏡で切除する手術方法もあります。また早期のがんであれば、放射線治療で治癒します。

咽頭がんに気づいたらどうする

 咽頭がんが疑われたり、咽頭がんと診断された場合には、がん専門施設や頭頸部がんの専門医のいる病院を紹介してもらい、受診するのがよいでしょう。

(執筆者:加藤 孝邦

※初診に適した科を掲載しています。なお病院・診療所によって診療科目の区分は異なりますので、受診の際はよくご確認ください。

同じ分類でよく見られている病気


トピックス
注目 みんなの笑顔を引き出すおもいやりとは?
注目 クイズ形式でチャレンジ!「ダイエット検定」
特集
みんなが笑顔になる美味しいメニューみんなが笑顔になる美味しいメニューテルウェル東日本が運営する社員食堂をご紹介します
【ジンゲロール】じんげろーる【ジンゲロール】じんげろーるしょうがに含まれる辛味成分のひとつで、加熱すると体をあたためる効果あり
金縛りはどうして起こるの?金縛りはどうして起こるの?寝入りばなに起こりがち…意識はあるのに脳の指令が届かず体が動かない!
たびたび鼻血が出るのはなぜ?たびたび鼻血が出るのはなぜ?鼻血がたびたび出たり、なかなか止まらないときは耳鼻科を受診して
今週のコラム
キャベツとさつまいものスープ煮キャベツとさつまいものスープ煮
素材の自然な甘さと酸味を活かした豊かな味わい
ほくろはどうやってできるの?ほくろはどうやってできるの?
皮膚がんの一種メラノーマ(悪性黒色腫)に注意
認知症高齢者の徘徊による行方不明を防ぐ認知症高齢者の徘徊による行方不明を防ぐ
徘徊症状が出たら家族だけで抱え込まず、地域の皆で見守りを
お知らせ
からだにいいこと

毎月16日発売

健康ブログ
CheerUp!ダイアリーCheerUp!ダイアリー元NFLチアリーダー齋藤佳子が綴る元気になるブログ

美と健康に悩む人たちと共に歩む美と健康に悩む人たちと共に歩む女性の美と健康の専門クリニックの院長先生が綴る日記
木下代理子の彩色健美木下代理子の彩色健美メンタル&ライフへの色彩処方箋ブログ
Alla Salute di Tutti!Alla Salute di Tutti!塚本悦子のナチュラル・ワイン・ライフ
gooヘルスケアについて
サービス案内