ろうじんせいしせんぞうしょくしょう老人性脂腺増殖症

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老人性脂腺増殖症とはどんな病気か

 中年から高齢者、とくに男性の顔面に生じる特徴的外観を示す黄色調の丘疹(きゅうしん)または小結節で、ひとつの毛穴に開口する脂腺がブドウの房状に増殖しています。65歳以上の男性の約10%にみられるという調査結果があります。

原因は何か

 加齢による変化と考えられますが、シクロスポリンなどの免疫抑制薬や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の内服後に発症したり、内臓の悪性腫瘍に伴う症例もあり、免疫不全との関連が指摘されています。

症状の現れ方

 顔面とくに前額部、頬部、鼻の周囲に径数mmの黄色または白色の丘疹ないし小結節がみられます。表面は平滑で、中心部がへそのようにくぼんでいるのが特徴です。
 ひとつだけのこともありますが、多発することがしばしばです(図38)。

検査と診断

 特徴のある臨床像から診断できますが、汗管腫(かんかんしゅ)、毛包上皮腫(もうほうじょうひしゅ)、基底細胞上皮腫(きていさいぼうじょうひしゅ)など他の病気と区別が難しい場合は、生検(病理組織検査)により確定診断されます。
 若年者に生ずる場合は脂腺の増殖を促す男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌異常や免疫不全の有無についても検査が必要です。

治療の方法

 美容的観点から希望により治療が行われます。切除が確実ですが、液体窒素(ちっそ)による冷凍凝固術がよく効く症例もあります。
 通常は自然に治ることはありませんが、副腎皮質ステロイド薬の内服によって誘発された場合は減量に伴って軽快したという報告があります。

老人性脂腺増殖症に気づいたらどうする

 老人性脂腺増殖症の症状はあまり問題はありませんが、悪性腫瘍との区別、背景としての免疫不全に注意が必要です。一度は皮膚科専門医に相談してください。

(執筆者:末木 博彦

※初診に適した科を掲載しています。なお病院・診療所によって診療科目の区分は異なりますので、受診の際はよくご確認ください。

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