ろうじんせいゆうぜい(しろうせいかくかしょう)老人性疣贅(脂漏性角化症)
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老人性疣贅(脂漏性角化症)とはどんな病気か
中年以降に発生し、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍で、皮膚の老化現象のひとつとされています。
原因は何か
遺伝的要因や日光による露出部の皮膚の老化が、誘因と考えられるものがあります。
症状の現れ方
手のひら、足の裏以外の皮膚であれば、全身どこにでも発生します。とくに顔面、頭部、前胸部、背部によくみられます。色は褐色調ですが、健康な皮膚に近い色調のものから黒色調のものまでさまざまな濃さのものがあります。大きさは数mmから2〜3cmくらいで、わずかに盛り上がるものから突出したしこりになるものまであります(図75)。
表面はざらざらしていることが多く、汚れた毛穴のような黒点が多数みられることもあります。
検査と診断
通常は見た目やダーモスコピー検査(皮膚内の色素分布を詳細に観察できる特殊な拡大鏡を用いた検査)で診断できます。他の疾患、とくに悪性腫瘍などの可能性を捨てきれない場合には、組織を一部採取または全部切除して検査します。
治療の方法
あまり外見を気にしない高齢者に多いことや良性腫瘍であることから、この病気の多くは治療の対象になりません。診断が不確かなもの、炎症を起こしたり、頭部でくしに引っかかるなどして日常生活上不便を来すもの、顔面などで見た目に問題のあるものなどが治療の対象になります。現在では、高齢者であっても、とくに見た目の理由から治療を希望する人が多くなっています。
治療法としては、手術、凍結療法、レーザー治療、電気外科的治療などがあります。診断が不確かな場合には、手術または生検(組織を一部切り取って調べること)をして病理検査を行う必要があります。
見た目やダーモスコピー検査で診断が確実な場合には、手術以外の治療でも十分です。とくに液体窒素(ちっそ)を用いて病変を凍らせてしまう凍結療法は、他の治療法と違って麻酔を必要とせず、簡便なためによく行われます。凍結後は、1〜2週で自然にとれます。
老人性疣贅(脂漏性角化症)に気づいたらどうする
皮膚科専門医を受診して診断を確認したうえで、治療を受けるか、放置するか決めてください。
(執筆者:田村 敦志)
※初診に適した科を掲載しています。なお病院・診療所によって診療科目の区分は異なりますので、受診の際はよくご確認ください。
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