視野に黒い点や虫のようなものがゆらゆらと動いて見える症状を飛蚊症(ひぶんしょう)といいます。これは眼の中を広く覆っている卵の白身のような物質・硝子体(しょうしたい)のなかに浮かんでいる濁りが景色に重なって見えるために起こります。原因は加齢やストレスによって抗酸化物質が減少した結果発生する生理的な飛蚊症と、目の病気が引き起こす飛蚊症があります。前者の場合、体内の活性酸素を除去する食事と、外出時のサングラス、疲れを溜めない生活が肝心となります。後者の場合は、硝子体剥離や硝子体出血、網膜裂孔、網膜剥離などの可能性があります。飛蚊症に気付いた場合は、まず病院へ行って眼底検査を受けることが大切です。飛蚊症のタイプに応じた治療や手術が行われます。飛蚊症を放置しておくと、失明にいたることもあるので要注意です。たとえば網膜剥離の場合、網膜がはがれていくのにしたがって、「視野欠損」がおこります。視野が欠けてくると、ちらつく影が次第に少なくなり、治ったように勘違いする事もあるので、十分気をつけましょう。