病院や患者の収容施設で、患者や医療従事者がかかる感染症のことです。特に体力の衰えた人たちの間で容易に感染が連鎖していきます。入院後2〜3日以上経ってから起こったものをいいます。院内感染には大きく2つの感染経路があると考えられます。ひとつは「自己感染経路」で、皮膚、口腔、腸管などに自分が持っている菌が、体の衰弱にともなって他の部位に感染し、発病するもの。もうひとつは「交差感染」で、医療関係者の手、口、鼻、他の入院患者、各種の医療器具、室内の汚れた空気、給食などを介して感染するものです。院内感染で多いのは、免疫機能の低下した女性の尿路感染症、手術の傷口に菌が入って起こる術創感染症、寝たきりのお年寄りに多い肺炎などがあげられます。院内感染を起こす原因菌には、抗生物質の効かないMRSA(メチシリン耐性ぶどう球菌)などがあるため、医療関係者のみならず、見舞いに行く人も手洗い、など清潔を保つことが大切です。