ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生しているが、特に冬期に集中する。ノロウイルスはかきなどの二枚貝の中腸腺(ちゅうちょうせん)に蓄積されやすく、貝類を十分に加熱しないで食べることで感染するといわれている。感染者のふん便や嘔吐(おうと)物から伝染することも多い。潜伏期間は1〜2日で、症状は吐き気、嘔吐、水のような下痢、腹痛など。普通の成人は感染しても軽症ですむが、免疫力の低下した高齢者や乳児が感染すると、死亡することもある。感染予防には、食べ物を扱うとき十分に手洗いすること。逆性石けんや消毒用アルコールは効かないが、十分な手洗いで洗い流せる。また、85℃以上1分間以上の加熱も有効。嘔吐物やふん便などを片付ける際はビニール手袋、マスクなどを使用し、衣類は消毒する。