COPDに含まれる病態の一つ。肺ではぶどうの房状に多数集まった小さな袋状の器官(肺胞)が空気の出し入れを行っている。この肺胞の弾力性が低下し、破壊される病態が肺気腫。吸い込んだ空気をスムースに吐き出すことができなくなる。病状はゆっくり進行するため初めのうちは自覚症状があまりないが、やがて体を動かしたときに息切れしやすいとか、せきやたんが出るようになる。中年以降の男性、それも喫煙者に患者が多いが、祖父、父、子、兄弟など家族間での発症もみられることから、遺伝的な要素も考えられている。いったん破壊された肺胞は元に戻ることはないため、治療は進行を止めることと、残った肺の機能で日常生活を維持していくことが目的となる。