心臓から全身に血液を送り出す動脈の中で、最も太いのが大動脈。その壁の弱くなっている部分が血圧により外側へこぶのように膨らんだものが大動脈瘤。腹部を通っている腹部大動脈と、胸部を通っている胸部大動脈に多い。多くの場合、動脈硬化によって動脈壁が薄くなったのが原因で、ほとんど無症状のまま徐々に進行し、本来の太さの2倍(直径4〜6センチ)を超えるほどに膨らむと破裂する危険がある。破裂すると大量出血してショック状態になり、死亡する危険が高い。腹部はへそのあたりにドキドキと脈打つこぶを触れることが、また胸部は、周囲の組織を圧迫するため背中の痛み、せき、しわがれ声などが発見のきっかけになる。