ある抗菌薬に抵抗力を持ち、その薬が効かない菌のことを耐性菌というが、最近、ほとんどの抗菌薬が効かない新型耐性菌が発見され、スーパー細菌、スーパー耐性菌などと呼ばれている。この細菌は「NDM1」という遺伝子を持ち、ほとんどの抗菌薬に耐性を示し、感染力が強い。毒性は弱いため、感染しても健康な人なら発症しないが、免疫力が低下した人では肺炎や敗血症などを起こすことがあり、命にもかかわる。2010年8月にはベルギーで、最初とみられる死者が出ており、インド、パキスタン、欧米などで感染者が増えている。世界保健機関(WHO)は、院内感染の予防と感染状況の監視を呼びかけている。