急性灰白髄炎とも呼ばれ、一般的には小児麻痺(しょうにまひ)として知られている。ポリオウイルスによって起こる感染症で、人から人へとうつる。ウイルスは口から入って主に腸管で増殖し、便中に排泄される。感染してもほとんどの人は無症状かかぜのような症状のみで回復するが、ごく一部の人に手足の麻痺が現れ、後遺症として残ったり呼吸筋の麻痺で死亡することもある。有効な治療薬がないため、ワクチンによる予防が必要である。日本では1960年代の大流行のあと、生ワクチンによる予防接種が普及し、その後流行は起こっていない。しかし、まれに生ワクチンの副作用としてのポリオの発症が報告されているため、安全な不活化ワクチンの導入が検討されている。