卵巣には腫瘍ができやすく、腫瘍の性質によって(1)分泌液がたまって腫れる卵巣のう腫、(2)組織が詰まった硬いコブ状の充実性腫瘍に大別される。(1)は卵巣腫瘍の約9割を占め、そのほとんどは良性。(2)には悪性もしくは良性と悪性の境界型が多い。腫瘍が小さいうちはほとんど自覚症状がなく、握り こぶし大になると、おなかの張りや下腹部痛、腰痛、便秘などの症状が起こるようになる。卵巣は体の奥深いところにあり、子宮頸管などを通して細胞や組織をとる検査を行うことはできないため、腫瘍が良性か悪性かの確定診断は、原則として開腹手術で卵巣を摘出して行うことになる。