甲状腺にできる腫瘍のうち悪性のもの。甲状腺腫瘍の約20%ががんといわれ、女性は男性の約5倍と圧倒的に多い。進行が遅く治りやすいものがほとんどだが、まれに悪性度の高いものもあるため、早期に腫瘍の種類を見極める必要がある。初期には自覚症状はほとんどなく、ある程度大きくなるとしこりを触れ、のどの圧迫感などを感じることがある。甲状腺はヨウ素から甲状腺ホルモンをつくる臓器であるため、多量の放射性ヨウ素が体内に入ると甲状腺に取り込まれ、特に子どもはがんになるリスクが高まる。そのため、福島第一原子力発電所の事故を受けて福島県は、18歳以下のすべての子どもを対象に甲状腺検査を行っている。