汗には体温調節など体にとって大切な役割があるが、必要量以上の汗をかき、日常生活に支障を来している状態を多汗症という。日本人には、病気など明らかな原因がなく、体の一部の発汗が増える原発性局所性多汗症が多い。局所性多汗症は、わきの下や手のひら、足の裏などに多くみられ、精神的緊張により発汗が増えるのが特徴。体質と思い込み治療を受けていない人が多いが、多くの場合適切な治療で改善する。治療は外用薬、ボツリヌス療法、外科的手術などの方法から、重症度に応じて段階的に行われる。2012年11月、ボツリヌス療法が重度の原発性腋窩(えきか)多汗症を対象に保険適用となった。多汗症の治療は、皮膚科の多汗症外来、異常発汗外来などで行われている。