フェノバールの効能・用量・副作用など

フェノバールの基本情報

フェノバール錠30mg

フェノバール錠30mg

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バルビツール酸誘導体は,1865年ドイツのアドルフ・バイエルによって,尿中の尿素とリンゴ中のマロン酸から合成された化合物(誘導体)で,1882年にはじめて医学的に利用されました。
中枢神経系全体に対して抑制作用を示しますが,催眠作用はGABA(ギャバ)様作用あるいはGABAの作用を増強することによると考えられています。GABAとはガンマアミノ酪酸という脳内に存在するアミノ酸の一種で,中枢神経系の抑制性伝達物質として作用するなどしています。
なお,ヒダントールD・E・F配合錠,複合アレビアチン配合錠には「催眠」の適応はありませんが,バルビツール酸誘導体が配合されているのでここにも掲載してあります(「けいれん・てんかんの薬」のフェニトイン配合剤フェニトインの項も参照してください)。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 催眠薬(睡眠導入薬)>バルビツール酸誘導体>フェノバルビタール/長期作用型
形状 散剤
製造販売会社 藤永=第一三共
保険薬価 散剤10% 1g 8.50円
錠剤30mg 1錠 7.10円
同じ分類の薬 先発薬: ラボナ  ベゲタミン-A配合錠  ベゲタミン-B配合錠  ヒダントールD配合錠    ジェネリック薬: イソミタール原末 

フェノバールの効果・効能

[フェノバルビタールの適応症]不眠症/不安緊張状態の鎮静/てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)/自律神経発作,精神運動発作
[ペントバルビタールカルシウムの適応症]不眠症/不安緊張状態の鎮静/麻酔前投薬/持続睡眠療法における睡眠調節
[アモバルビタールの適応症]不眠症/不安緊張状態の鎮静
[ベゲタミン-A・B配合錠の適応症]以下の疾患における鎮静催眠→統合失調症/老年精神病/躁(そう)病/うつ病またはうつ状態/神経症
[ヒダントールD・E・F配合錠,複合アレビアチン配合錠の適応症]てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)/自律神経発作,精神運動発作

フェノバールの用法・用量

不眠症:1日30~200mgを就寝前に1回。不安緊張状態の鎮静,てんかんのけいれん発作,自律神経発作,精神運動発作:1日30~200mgを1~4回に分けて服用。

フェノバールの使用上の注意と副作用

基本的注意

*フェノバルビタール(フェノバール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはバルビツール酸系薬剤に対するアレルギー/急性間欠性ポルフィリン症/ボリコナゾール・タダラフィル・リルピビリン塩酸塩の服用中/ジスルフィラム・シアナミド・プロカルバジンの服用中〈エリキシルのみ〉
(2)慎重に服用すべき場合……虚弱者,呼吸機能の低下している人/頭部外傷後遺症または進行した動脈硬化症/心障害/肝障害,腎障害/薬物過敏症/アルコール中毒,薬物依存の傾向またはその前歴/重い神経症/甲状腺機能低下症/高齢者
(3)定期検査……連用中は,定期的に肝機能や腎機能,血液の検査を受ける必要があります。
(4)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(5)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低くなり作用が弱まるおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(2)連用による薬物依存。(3)顆粒球減少,血小板減少。(4)呼吸抑制。(5)AST・ALT・γ-GTPなどの上昇を伴う肝機能障害。(6)発熱,リンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異形リンパ球出現などを伴う遅発性の重い過敏症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

フェノバール - PC

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