エピレナート徐放顆粒の効能・用量・副作用など

エピレナート徐放顆粒の基本情報

比較的新しい抗てんかん薬で,広い適応症を持っています。脳内GABA(ガンマアミノ酪酸)濃度,ドパミン濃度を高めて脳内の抑制系を賦活(活性化)し,けいれん発作を防止すると考えられています。
なお,バルプロ酸ナトリウムには片頭痛にも効果のあることがわかり,2011~12年に処方目的に「片頭痛発作の発症抑制」が追加されました。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 けいれん・てんかんの薬>バルプロ酸ナトリウム>徐放性バルプロ酸ナトリウム
形状 顆粒剤
製造販売会社 藤永=第一三共
保険薬価 顆粒剤40% 1g 26.80円
同じ分類の薬 先発薬: デパケン  デパケンR    ジェネリック薬: バレリン  エピレナート  バルプロ酸ナトリウム 

エピレナート徐放顆粒の効果・効能

各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作・混合発作)および,てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌,易怒(いど)性など)の治療/躁(そう)病および躁うつ病の躁状態の治療/片頭痛発作の発症抑制

エピレナート徐放顆粒の用法・用量

1日400~1,200mgを1~2回に分けて服用(顆粒剤およびセレニカRは1日1回)。片頭痛発作の発症抑制の場合は,1日400~800mgを1~2回に分けて服用。

エピレナート徐放顆粒の使用上の注意と副作用

基本的注意

*バルプロ酸ナトリウム(デパケン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害/本剤服用中にカルバペネム系抗生物質を併用しないこと/尿素サイクル異常症
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害またはその前歴/薬物過敏症の前歴/自殺企図の前歴および自殺念慮のある躁病・躁うつ病の躁状態の人/以下のような尿素サイクル異常症が疑われる人→原因不明の脳症・昏睡の前歴がある人,尿素サイクル異常症または原因不明の乳児死亡の家族歴がある人
(4)定期検査……連用中は,定期的に肝機能や腎機能,血液の検査を受ける必要があります。
(5)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:原則禁忌。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)劇症肝炎などの重い肝機能障害,黄疸,脂肪肝。(2)高アンモニア血症に伴う意識障害。(3)溶血性貧血,赤芽球癆(ろう),汎血球減少症,重い血小板減少,顆粒球減少。(4)急性膵炎。(5)間質性腎炎,ファンコニー症候群。(6)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(7)脳の萎縮,認知症様症状(もの忘れ,見当識障害,言語障害,知能低下,感情鈍麻など),パーキンソン様症状(静止時のふるえ,硬直,姿勢や歩行の異常など)。(8)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,尿が赤褐色になるなど)。(9)過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現など)。(10)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(11)間質性肺炎,好酸球性肺炎(せき,呼吸困難,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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