クロフェクトンの効能・用量・副作用など

クロフェクトンの基本情報

日本で最初に開発されたカルピプラミン塩酸塩水和物(現在は販売終了)に代表される抗精神病薬で,フェノチアジン系やブチロフェノン系薬剤と同じ様に使われます。抗精神病薬の場合に問題となる錐体外路(すいたいがいろ)系副作用は比較的弱いとされています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 統合失調症の薬>イミノベンジル系抗精神病薬>クロカプラミン塩酸塩水和物
形状 顆粒剤
製造販売会社 田辺三菱=吉富
保険薬価 顆粒剤10% 1g 92.70円
同じ分類の薬 先発薬: クレミン  クロフェクトン    ジェネリック薬: パドラセン 

クロフェクトンの効果・効能

統合失調症

クロフェクトンの用法・用量

1日30~150mgを3回に分けて服用。

クロフェクトンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*クロカプラミン塩酸塩(クロフェクトン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……昏睡状態,循環虚脱状態の人/バルビツール酸誘導体・麻酔薬などの中枢神経抑制薬の強い影響下にある人/アドレナリンの使用中/本剤の成分またはイミノジベンジル系薬剤に対するアレルギー
(2)慎重に服用すべき場合……心・血管疾患,低血圧,またはこれらの疑いのある人/肝機能障害/血液障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/甲状腺機能亢進状態/薬物過敏症/脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊のある人/高齢者,小児
(3)かくされる嘔吐……本剤には嘔吐を抑える作用があるので,薬物中毒,腸閉塞,脳腫瘍などによる嘔吐症状をかくすことがあります。
(4)突然死……服用中,原因不明の突然死が報告されています。
(5)血栓塞栓症……肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓塞栓症がおこることがあります。不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態などの危険因子を有する人は十分に注意して服用し,息切れ,胸痛,四肢の疼痛,むくみなどがみられたらすぐに処方医に連絡してください。
(6)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎不全へと移行して死亡した例が報告されています。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:原則として服用しない。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)悪性症候群。(2)長期服用による,口周部などの不随意運動(遅発性ジスキネジア)。(3)低ナトリウム血症,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(4)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などから麻痺性イレウス(腸閉塞)。(5)無顆粒球症,白血球減少。(6)肺塞栓症, 深部静脈血栓症などの血栓塞栓症。(7)その他,類似薬のブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール)で心室頻拍が,フェノチアジン系・ブチロフェノン系薬剤の長期または大量服用で角膜・水晶体の混濁や角膜などの色素沈着が報告されています。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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