エリキュースの効能・用量・副作用など

エリキュースの基本情報

血液の凝固には,第Ⅰから第ⅩⅢ因子がかかわっています。両剤は,そのうちの第Ⅹ因子(FXa)に選択的かつ直接的に作用して,血液が固まらないようにする薬剤です。FXa阻害薬にはこれまで注射薬はありましたが,経口薬として2011年以降,この両剤が承認されました。
エドキサバントシル酸塩水和物の処方目的は静脈血栓塞栓症の発症抑制です。手術後,悪性腫瘍,外傷(骨折など),長期臥床,旅行などでの長時間の座位(エコノミークラス症候群)などでおこりやすい病気ですが,本剤は膝関節全置換術など下肢の整形外科手術を受けた人が対象で,原則として入院中に限って服用することになっています。
一方,リバーロキサバンとアピキサバンの処方目的は,心房細動に伴う脳卒中や全身性塞栓症の発症抑制です。心房細動は脳卒中発症の重大な危険因子で,日本では脳卒中全体の約20%は心房細動が原因で発生しています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 血液凝固を防ぐ薬>凝固第X因子阻害薬>アピキサバン
形状 錠剤
製造販売会社 ブリストル=ファイザー
保険薬価 錠剤2.5mg 1錠 149.00円
錠剤5mg 1錠 272.80円
同じ分類の薬 先発薬: リクシアナ  イグザレルト   

エリキュースの効果・効能

[エドキサバントシル酸塩水和物]膝関節全置換術,股関節全置換術,股関節骨折手術を受けた患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
[リバーロキサバン,アピキサバンの適応症]非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制

エリキュースの用法・用量

1回2.5~5mgを1日2回。

エリキュースの使用上の注意と副作用

警告

[リバーロキサバン,アピキサバン]本剤の服用により出血が発現し,重篤な出血の場合には死に至るおそれがあります。現在のところ,本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されておらず,また本剤の抗凝固作用を中和する薬剤はありません。本剤の使用にあたっては出血の危険性を考慮し,服用中は血液凝固に関する検査を受け,出血や貧血などの徴候に十分注意し,これらの徴候が認められた場合には直ちに処方医に連絡してください。
[エドキサバントシル酸塩水和物]脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺(せんし)などとの併用により,穿刺部位に血腫が生じ,神経の圧迫による麻痺(まひ)が現れるおそれがあります。併用する場合には神経障害の徴候および症状について十分注意し,異常が認められた場合には直ちに看護師・医師に連絡してください。

基本的注意

*リバーロキサバン(イグザレルト)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/出血している人(頭蓋内出血,消化管出血などの重大な出血)/凝固障害を伴う肝疾患/中等度以上の肝障害/腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/分未満)/HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル,アタザナビル,インジナビルなど)の服用中/アゾール系抗真菌薬(フルコナゾールを除く,イトラコナゾール,ボリコナゾール,ケトコナゾールなど)の内服薬・注射薬の使用中/急性細菌性心内膜炎/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……出血リスクが高い人(止血障害,凝固障害,先天性または後天性の出血性疾患,コントロールできない重症の高血圧症,活動性の潰瘍性消化管障害,血管性網膜症,頭蓋内出血発症後日の浅い人,脊髄内または脳内に血管異常のある人,脊髄や眼の手術後日の浅い人,気管支拡張症または肺出血の前歴)/腎障害(クレアチニンクリアランス15~49mL/分未満)/低体重の人/高齢者
(3)服用方法……本剤の服用を忘れた場合は直ちに服用し,翌日から毎日1回の服用を行います。服用を忘れた場合でも,一度に2回分を服用せず,次の服用まで12時間以上空けるようにします。
(4)出血……本剤の服用によって出血などの副作用が生じることがあるので,必要に応じてヘモグロビン値,便潜血などの検査を行います。鼻出血,皮下出血,歯肉出血,血尿,喀血,吐血・血便など異常な出血の徴候が認められた場合には,すぐに処方医に連絡してください。
(5)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)出血(頭蓋内出血,脳出血,出血性卒中,関節内出血,眼出血,網膜出血, 直腸出血, 胃腸出血,上部消化管出血,メレナ(黒色便),下部消化管出血,出血性胃潰瘍,コンパートメント症候群を伴う筋肉内出血など),および出血に伴う合併症症状(ショック,腎不全,呼吸困難,浮腫,頭痛,浮動性めまい,蒼白,脱力感)。(2)肝機能障害・黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

エリキュース - PC

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