テノゼットの効能・用量・副作用など

テノゼットの基本情報

本剤は,すでにエイズ治療薬エイズ治療薬(1)として使用されていますが,新たにB型肝炎の治療薬として承認されました。本剤は新規の核酸アナログ製剤で,ウイルスが増殖する際に作用する酵素の働きを抑え,ウイルスの増殖を抑制します。
核酸アナログ製剤の問題点の一つは,長期にわたって使用していると薬剤耐性株と呼ばれる核酸アナログ製剤が効かないB型肝炎ウイルス(HBV)が出現することです。『B型肝炎治療ガイドライン』(日本肝臓学会)では,核酸アナログ製剤の中で耐性株の発現率が低いエンテカビル水和物エンテカビル水和物を第一選択薬として推奨していますが,本剤も耐性株の発現率が低い薬剤として発売されました。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 肝臓障害の薬>テノホビル>テノホビルジソプロキシルフマル酸塩
形状 錠剤
製造販売会社 グラクソ
保険薬価 錠剤300mg 1錠 996.50円

テノゼットの効果・効能

B型肝炎ウイルスの増殖を伴い,肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制

テノゼットの用法・用量

1日1回300mg(1錠)。

テノゼットの使用上の注意と副作用

警告

本剤を含むB型肝炎に対する治療を終了した人で,肝炎の重度の急性増悪が報告されています。そのため,B型肝炎に対する治療を終了する場合には,服用終了後少なくとも数カ月間は症状と臨床検査値の観察を十分に行わなければなりません。経過に応じて,B型肝炎に対する再治療が必要になることがあります。

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能障害/非代償性肝硬変
(3)肝機能の悪化……本剤は,服用を中止すると肝機能の悪化もしくは肝炎の重症化をおこすことがあるので,自己判断で服用を中止しないようにしてください。
(4)骨密度の低下……外国での臨床試験において,本剤の服用により腰椎と大腿骨の骨密度の低下が認められています。特に病的骨折の前歴のある人やその他の慢性骨疾患を有する人は十分に注意し,異常を感じたらすぐに処方医へ連絡してください。
(5)体脂肪……本剤の服用によって体脂肪の再分布・蓄積が現れることがあります。腹囲(おなかのまわり)が大きくなったようなら処方医へ連絡してください。
(6)その他……
・妊婦での安全性……未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性……服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性……未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)重度の腎機能障害(腎機能不全,腎不全,急性腎不全,近位腎尿細管機能障害,ファンコニー症候群,急性腎尿細管壊死,腎性尿崩症,腎炎など)。(2)乳酸アシドーシス・脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)。(3)膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

テノゼット - PC

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