クエン酸第一鉄Naの効能・用量・副作用など

クエン酸第一鉄Naの基本情報

貧血とは,血液中の赤血球と血色素(ヘモグロビン)の量が減少した状態をいいます。
赤血球数(RBC)は,血液1µL当たり男子で400万~550万,女子では350万~500万が基準値とされます。ヘモグロビン(Hb)は,男子では14~18g/dL,女子では12~16g/dLが基準値とされます。ヘマトクリット値(Ht)の基準値は,男子で36~50%,女子で34~46%と考えればよいでしょう。
鉄欠乏性貧血は多いのですが,ビタミンB₆,ビタミンB₁₂,葉酸の不足による貧血もあるので,いたずらに鉄剤のみに頼らないことが大切です。また赤血球は鉄とグロブリンでできているので,鉄剤を服用するときは良質のアミノ酸を十分にとることが必要です。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 貧血の薬>鉄補給剤>クエン酸第一鉄ナトリウム
形状 錠剤
製造販売会社 沢井
保険薬価 錠剤鉄50mg 1錠 5.60円
同じ分類の薬 先発薬: フェロ・グラデュメット  フェルム  フェロミア    ジェネリック薬: テツクール徐放錠  フォリロミン 

クエン酸第一鉄Naの効果・効能

鉄欠乏性貧血

クエン酸第一鉄Naの用法・用量

1日100~200mg(顆粒剤は1.2~2.4g)を1~2回に分けて服用。

クエン酸第一鉄Naの使用上の注意と副作用

基本的注意

*硫酸鉄(フェロ・グラデュメット),クエン酸第一鉄ナトリウム(フェロミア)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……鉄の欠乏状態にない人
(2)慎重に服用すべき場合……胃腸疾患(消化性潰瘍,慢性潰瘍性大腸炎,限局性腸炎など)/発作性夜間血色素尿症
[硫酸鉄のみ]腸管に憩室または強度の狭窄のある人,腸管の運動機能が低下している人/嚥下(えんげ)障害のある人/高齢者
[クエン酸第一鉄ナトリウムのみ]鉄含有製剤(鉄剤,MRI用肝臓造影剤など)の服用中
(3)服用法……[硫酸鉄]本剤は徐放錠なので,水とともに噛み砕かずに服用してください。また,本剤が口腔内や食道に停留し,潰瘍を形成することがあるので,たくさんの水とともに服用し,直ちに飲み下してください。
(4)検査……[クエン酸第一鉄ナトリウム]過量服用にならないよう,適宜,血液検査を受ける必要があります。過量に服用すると悪心や嘔吐,上腹部痛,AST・ALTの上昇が現れたとの報告があります。
(5)飲食物……タンニン酸を含む食品は,本剤の吸収を阻害することがあるので,服用の前後各2時間は摂取しないでください。お茶については無関係であるという説もありますが,鉄剤を服用する1時間前あるいは服用後2時間は避けたほうがいいでしょう。米国薬局方協会発行の情報集(USP-DI)では,その他にもチーズ,ヨーグルト,卵,ミルク,ほうれんそう,全がゆなども同様にしたほうがよいとしています。
(6)排便など……(1)服用によって便が黒くなることがあります。胃腸管からの出血などと間違えないために,黒色便が出たら処方医へ連絡してください。(2)[クエン酸第一鉄ナトリウム]服用によって歯が一時的に着色(茶褐色)することがあります。重曹などで歯磨きすると色が落ちます。
(7)保存法……[クエン酸第一鉄ナトリウム]本剤の開封後は,湿気を避けて保存してください。
(8)その他……
・小児での安全性……[クエン酸第一鉄ナトリウム]未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

クエン酸第一鉄Naが気になる人向けのコラム

女性に多い鉄欠乏性貧血-爪が変形している人は要注意|食生活改善

近ごろ、体がだるい。肌に血の気がなく、動悸や息ぎれがする…。こんな症状がある人は、鉄欠乏性貧血の可能性を疑ってみましょう。
鉄欠乏性貧血は、最も頻繁に見られる貧血。全身に酸素を運ぶヘモグロビンは鉄とたんぱく質でできていますが、体内の鉄... 続きを読む

貧血のカギはヘモグロビン-鉄欠乏性貧血は女性の病気の疑いあり

貧血とは血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態をいい、血液検査で調べることができます。健康診断における貧血検査の項目は、労働安全衛生規則に基づく一般健診ではヘモグロビン(血色素:Hb)と赤血球数の2つです。通常人間ドックでは、この2つ... 続きを読む

健康診断の結果の見方-前年との推移も確認しよう

健康診断の中でも人間ドックは検査項目が多く、報告書が手元に届いてすべての項目が問題なしという人は少ないでしょう。しかし、それぞれの検査項目は前回の「賢い健診講座2」で示したように重要度が異なっています。今後それぞれの検査項目についてみてい... 続きを読む

肥満の基準BMI25以上で肥満は日本だけ-やせすぎも危険

「賢い健診講座」では、これまで一般健診や人間ドックで使われている検査項目の科学的根拠や基準値の意味について考えてきました。これからは、各検査項目について一つ一つ具体的にみていきましょう。今回はBMIと腹囲についてです。
BMI(bod... 続きを読む

鉄欠乏性貧血の予防は3度の食事が大事-鉄分と一緒に摂りたい栄養素

ちょっと階段を上っただけで息切れがしたり心臓がドキドキする。めまいや頭痛がする。疲れやすい。イライラして物事に集中できない。こんな症状は、もしかしたら鉄欠乏性貧血が原因かもしれません。
鉄欠乏性貧血は、いろいろなタイプの貧血の中でも最... 続きを読む