メドキロンの効能・用量・副作用など

メドキロンの基本情報

黄体ホルモンは,月経周期の後半・妊娠中の黄体および胎盤から分泌されるホルモンで,卵胞ホルモンと協力して,女性ホルモンとしての機能を発揮します。妊娠を維持させるためのホルモンといえます。卵胞ホルモン同様,服用しても分解されない合成黄体ホルモンがよく使われます。
本剤は,卵巣に対して未熟な卵胞の成熟を阻止し,排卵・月経をおこさなくする作用があるため,連続服用すれば避妊の効果があります。
なお,クロルマジノン酢酸エステルには25mg錠,50mg錠がありますが,その適応症は前立腺肥大症と前立腺がん黄体ホルモン,メドロキシプロゲステロン酢酸エステルには200mg錠がありますが,その適応症は乳がんと子宮体がん(内膜がん)黄体ホルモン(1)です。
クロルマジノン酢酸エステル,メドロキシプロゲステロン酢酸エステル,ジドロゲステロンのほかに,アリルエストレノールも黄体ホルモン製剤に分類されていますが,抗テストステロン作用を示し,適応症は前立腺肥大症のみなので,泌尿器科用の黄体ホルモン黄体ホルモンを参照してください。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 女性用ホルモン剤>黄体ホルモン>メドロキシプロゲステロン酢酸エステル
形状 錠剤
製造販売会社 東和
保険薬価 錠剤2.5mg 1錠 9.40円
同じ分類の薬 先発薬: ヒスロン  プロベラ  デュファストン  ノアルテン  プロスタール   

メドキロンの効果・効能

[すべての製剤]無月経,月経周期異常(稀発月経,多発月経),機能性子宮出血,黄体機能不全による不妊症
[メドロキシプロゲステロン酢酸エステルの適応症]月経量異常(過少月経,過多月経),切迫流早産,習慣性流早産
[ジドロゲステロンの適応症]切迫流早産,習慣性流早産,月経困難症,子宮内膜症
[ノルエチステロンの適応症]月経量異常(過少月経,過多月経),月経困難症,卵巣機能不全症,月経周期の変更(短縮および延長)
[クロルマジノン酢酸エステルの適応症]月経量異常(過少月経,過多月経),月経困難症,卵巣機能不全症

メドキロンの用法・用量

1日2.5~15mgを1~3回に分けて服用。

メドキロンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(ヒスロン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害・肝疾患/脳梗塞,心筋梗塞,血栓静脈炎などの血栓性疾患またはその前歴/診断未確定の性器出血,尿路出血/稽留(けいりゅう)流産/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……心疾患・腎疾患またはそれらの前歴/うつ病またはその前歴/てんかん,またはその前歴/片頭痛,ぜんそく,慢性の肺機能障害またはその前歴/糖尿病/ポルフィリン症
(3)妊娠……(1)妊娠初期・中期に服用すると,女子胎児の外性器の男性化,男子胎児の女性化が報告されています。(2)黄体ホルモン剤と先天異常児出産との因果関係は,いまだ確立されたものではありませんが,心臓・四肢などの先天異常児を出産した母親では,妊娠初期に黄体または黄体・卵胞ホルモン剤を服用していた群と対照群との間に有意差があったとの報告があります。(3)流早産以外の人が服用する場合は,服用前に医師による問診,内診,基礎体温の測定,免疫学的妊娠診断などにより,妊娠していないことを十分に確認してもらってください。
(4)外国での報告,動物実験……(1)本剤の有効成分を含む筋注製剤の長期投与で,骨密度の減少が認められたとの報告があります。(2)ビーグル犬に投与すると乳房に小結節が生じ,そのうちいくつかは悪性であったとの報告,サルに投与すると子宮内膜がんを生じたとの報告があります。
(5)検査値への影響……本剤の服用により,血清または尿中ステロイドホルモン(コルチゾール,エストロゲン,プロゲステロンなど),血清または尿中ゴナドトロピン(黄体形成ホルモンなど),性ホルモン結合グロブリンが低値を示す可能性があります。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)本剤成分の高用量製剤で,脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓症,腸間膜血栓症,網膜血栓症,血栓静脈炎などの重い血栓症。(2)本剤成分の高用量製剤で,うっ血性心不全。(3)乳頭水腫(視力の低下や消失,眼球突出,複視,片頭痛など)。(4)ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

メドキロン - PC

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